目のゴロゴロ、放置しないで!眼障害のリスク
毎日のように使うコンタクトレンズ。でも、ちょっと待って!そのゴロゴロ、もしかしたら眼障害のサインかもしれません。
実は、コンタクトレンズの不適切な使用方法によって、様々な眼のトラブルが起こる可能性があるんです。
あなたの目は大丈夫?こんな症状に心当たりはありませんか?
コンタクトレンズやカラーコンタクトレンズを使用しているなかで、以下のような症状はありますか?
・目がゴロゴロする
・目がかゆい
・目が充血する
・目やにや涙がよく出る
・外したコンタクトレンズに汚れが多く付着している
・強い乾燥感がある
1つでも当てはまる方は、眼障害の疑いがあります。放置すると視力低下に繋がることも…!早めに眼科を受診しましょう。
知っておきたい!コンタクトレンズの誤使用で起こり得る主な眼障害
コンタクトレンズの誤使用や、眼に合わないレンズの装用によって、以下の眼障害を引き起こすリスクが高まります。
点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)
角膜に小さな点状の傷ができてしまう病気。
痛み・充血・視界がぼやける・まぶしさを感じるといった症状を伴う場合がありますが、 自覚症状がほとんどないケースも多く、気づかないうちに症状が悪化することがあります。
角膜上皮(かくまくじょうひ)びらん
角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「びらん」といいます。
外傷やコンタクトレンズの長時間連続装用などによって、角膜の上皮が剥がれてしまう病気です。痛みや充血を伴います。
角膜浸潤(かくまくしんじゅん)
角膜に傷が生じて、角膜全体に炎症が起こる病気。
悪化すると視力低下を起こす、角膜潰瘍に至ることもあります。
強い痛みや充血を伴いますが、コンタクトレンズをつけていると、外気に瞳がさらされにくいため症状に気づきにくいことがあります。
角膜血管新生(かくまくけっかんしんせい)
角膜に血管が侵入してしまう病気。角膜の酸素不足が原因で起こり、視力低下に繋がることもあります。
巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうせいけつまくえん)
レンズによる刺激や、レンズに蓄積された汚れによって、まぶたの裏側に炎症が起こるアレルギー性の病気です。かゆみや目やにを伴います。
眼障害を防ぐために!コンタクトレンズの正しい使い方
眼障害のリスクを減らすために、以下のポイントをしっかり守りましょう。
・コンタクトレンズを触る前に石鹸で手を洗いましょう。
・化粧はコンタクトレンズを装用した後に行いましょう。
・長時間の使用を避け、決められた時間内で使用しましょう。
・自身の眼に合っていないコンタクトレンズ・カラコンの使用は止めましょう。
・長期装用タイプのレンズ(2week、1monthタイプ)の洗浄・すすぎ・消毒をしっかりと行いましょう。
・長期装用タイプのレンズの使用期間内でも、レンズの汚れが取れない場合は新しいレンズに取り換えましょう
・3ヶ月に1回、眼科の定期検診を受けましょう。
大切な目を守るために
コンタクトレンズは、とても身近な視力矯正用品ですが、同時の高度管理医療機器でもあります。正しく使えば視力矯正に有効ですが、誤った使い方をすると、取り返しのつかない眼障害を引き起こす可能性もあります。
「ちょっとくらいなら大丈夫」という気持ちは捨てて、眼の健康を第一に考えましょう。
3ヶ月に1回の定期健診は勿論、少しでも異変を感じたら、使用を中断してすぐに眼科を受診してくださいね。
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